彩相(さいそう)

― 色の呼吸が、かたちになる。

色には、呼吸がある。
静かに重なり、ある瞬間に解き放たれる。

彩相(さいそう) は、
松宮喜代勝 が長年にわたり探求してきた
「色の位相」と「和紙」という素材の可能性から生まれた、独自の造形表現です。

越前和紙に油絵具を幾層にも塗り重ね、
最後は計算ではなく、祈りを込めて一気に破る。

その一瞬に現れる、
これまで誰も見たことのない色の重なり、
音楽のように響く色の関係性。

それが「彩相」です。

彩相とは ― 色を見るのではなく、感じるための作品

彩相は、色を「配置」した作品ではありません。
色と色が呼吸し、せめぎ合い、調和する
一つの現象として立ち上がります。

・単色が持つ静けさ
・重ねることで生まれる緊張
・破ることで初めて現れる偶然と必然

そのすべてが重なった瞬間、
「今までに見たことのない色の音楽」が現れたとき、
初めて作品として完成します。

彩相シリーズについて

彩相は、長い制作の過程でいくつかのシリーズへと展開してきました。それぞれは独立した表情を持ちながら、すべて同じ思想の延長線上にあります

彩相 Ⅰ

単色の重なりによる、最も静謐な彩相。
色そのものの呼吸を感じる原点的シリーズ。

彩相とは、色の呼吸のことです。 色の顔です。
少し専門的な言い方をすれば、色の位相(トポロジー)作品です。
砕けて言えば、色の生き方です。
単色ごとに、和紙に塗り込めた油絵具が、何層にも重なっています。
最後に、あまり切れの良くない出刃包丁に、祈りを込めて、一気に破ると彩相が生まれます。
今までに見たことがない色の音楽(呼吸)が発生したら、“作品”になります。

彩相 Ⅱ

複数の色を重ねることで生まれる、音色のような広がりを持つ彩相。

彩相シリーズの基本は、和紙と油絵具が融合することです。
彩相Ⅱシリーズは、そこにたし算が加わったものです。
良くも悪くも。 良く言えば、音色が発生します。
悪く言えば、余計な味付け。しかし、味付けが絶対の折は、目に止まる作品になります。

彩相 Ⅲ

和紙と鉄という異素材の組み合わせ。重さと緊張感が加わった立体的な彩相。

軽い和紙と、重い鉄との組み合わせは、以外とフィットします。
やや、礼儀正しい作品、Ⅰシリーズの作品がかもし出すものとは異なって、“おもしろみ”がある作品になっていると思います。小さい作品でも、相当重い作品ですが、この重量感も大切な作品です。

彩相 Ⅳ

木と和紙、自然の記憶を内包したシリーズ。山での体験や時間の堆積が色に現れます。

小学生の頃は、よく近くの山で遊んだものです。栗ひろいが一番の目的で、次にアケビです。 そして、ターザンごっこと言うパターンでした。  今、想うに、結構危険な遊びです。 崖を登り、まだ誰も足を踏み入れたことの無い場所こそが、最大の魅力の場所です。 木の枝を掴みながら、山の中を駆け巡る折、やはり木の枝が折れます。一歩間違えれば、谷底へ落ちます。そんな記憶と感触が加わった作品が、彩相Ⅳシリーズです。

彩相 X

赤と黒。彩相の探求が行き着いた、極限の表現。

彩(いろ)の呼吸を追い求めて40年近くにもなった。
そろそろ極みの世界に足を入れてみたい。力まかせの彩相(色の呼吸)から冷静な呼吸と共に、赤と黒に究極の融合を見つけ、色の呼吸と自分の呼吸が交わった「彩相Xシリーズ」いつまでも完成のない世界。   自分の呼吸が止まるまで

森の呼吸

和紙の原料の「こうぞ」を手で握ったオブジェです、この作品は、もう30年以上断続的に作っています。当初は、握った1個が作品でしたが、いつの間にかインスタレーション作品になったり、「2005愛・地球博」では70000人の人々にワークショップ体
験をして頂きました。最近はインテリアアートとして、継続しています。

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