≪作品の観方について≫
私の平面の作品は、絵画とは呼べません。 筆で何かを描いていないからです。 だから“造形”と呼ばれています。 そして ”形“より色が主体です。 色も混色しません。
色に対する考え方と、愛着が、伝統的ではありません。 伝統芸術の日本画や油絵とは、もとめるものが異なります。 伝統芸術は、画き方や観方が決まっています。
- 何が画いてあるのか
- どのようなテクニックを使っているか
- どの程度のレベルなのか
- 色彩の調和 等
この様に、評価の仕方が決まっています。 モノサシがあります。 一般の方でも、少し学習すれば身につきます。 残念ながら、私の“造形”作品は、そのモノサシはあまり使えませんが、観賞していただける方々の“直観”と言うモノサシに委ねます。
極論すれば、美術作品は“色”と“形”と“素材”と“パフォーマンス”で成り立っていますが、平面作品の命は色です。 “色”と言う“言語”は、時間をあまり必要とせず“その場”で“一瞬で”メッセージを発しますから、良くも悪くも、大切な人の顔みたいなものです。